コーティング剤は、プロセスに応じて、加熱であったり、UV硬化であったり、またはその両方の技術が必要となります。
自動車産業における乾燥と硬化
自動車のボディ向けのニスや、外装や内装の耐傷つきコーティング、タンクや金属ばねの防錆コーティング、プラスチック部品のバリ取り、ガラスパネルへのスクリーン印刷、コントロールユニットへのコンフォーマルコーティングは、トリムパネルやリア・スポイラーへの接着、数多くの基材への標識、さらに多くの用途があります。
接着剤、エナメルやペイントといったコーティングは、車の内部の多くの箇所に塗布され、乾燥されています。

UV技術による乾燥と硬化
UV照射では、塗料、インキ、接着剤といったコーティング剤は数秒以内に効率的に硬化します。
これによって、製品のより速い製造が可能となります。さらにUV硬化によって、長寿命で耐摩耗性や、耐スクラッチ性の高い表面が得られます。
アプリケーション例:
- IMDハードコート(インモールドデコレーション)
- 操作ユニットのコンフォーマルコーティング
- ケーブル、ホース、部品などへのラベリング
- 反射鏡のハウジング
- ヘッドランプレンズ
- アンダーフード部品
- 内装コーティング
- 軽量アロイリム
- 本体横のモール
赤外線加熱による乾燥と硬化
赤外線ヒーターは、高いエネルギーが正確にもっとも効率よく吸収され、個々の材料の中で熱に変換されるような波長で発光します。高出力の熱が非接触で数秒以内に放射されます。
個々の製品や工程に合うよう調整することができ、また正確に製品の外形に沿って作ることができるため、非常に小さなエリアのみを加熱することもできます。
アプリケーション例:
- 金属ホィールリムのコーティング
- 石油タンクのコーティング
- コーティング前のエアバック繊維
- バンパーの塗装
- 部品の粉体塗装
- 石による傷の保護コーティング